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経済社会の出来事から日常のあれこれ、その日の読書、たま~に趣味の将棋について思ったところを綴っています

ponanzaの実力


 インターネットで好きな時間に将棋の対戦が出来る将棋倶楽部24というサイトがある。1日の終わりなどに、気分転換によくそこを訪れる。気分が乗れば対戦に挑み、勝つと持ち点が上がり、負けると下がる。いわゆるレーティング制だ。そんな自分にとっては馴染みの場所に、これまでに無い、異様な状況がここ数日続いているのでそれをレビューしてみたい。
 いわゆるコンピュータソフトの参戦だ。ソフト名は「ponanza」。開発者は東京大学大学院で将棋ソフトの研究を続けている山本氏。当サイトでは通常、ソフトの持ち込み(利用?)は禁止。黙って使っていても、調べれば指し手でおおよそわかるらしく、出入り禁止になるプレイヤーは後を絶たないとも言われる。それが、今回は実験ということなのか、公認でこのponanzaが指し続けている。そして、あっという間に先日、レーティングの最高得点を叩き出した。
 事件?というかハプニングはその最高得点を出した次の対局で起きた。序盤までは人間?が上手く指し回していたように思われたが、やはり中盤からの捻じり合いは、特に持ち時間の短い中で判断しなければならないこともあり(1手を30秒以内で指さなくてはならない)、ソフトペースで進み、ソフト強しをさらに印象付けるものだった。しかしながら大きな犠牲を払って敵陣への大脱走を成し遂げたことからドラマが始まった。普通に考えると、ソフト側も敵陣へ一目散に逃げ込めば、楽勝で、これはアマ初段くらいの実力でも十分に可能だった。それが何故かソフトはその策を取らない。そうして、信じられない手が連続した後、ソフトは敗れた。
 人間が勝った瞬間、チャットは異様な盛り上がりを見せた。人類が勝ったーの類である。

 それまでのponanzaの将棋は、弱点と言うものが見えず、相当に強い人達(プロ3段レベルと推測)にことごとく圧勝してきた。そのため、少なくとも1手30秒の将棋は、ソフトがもう人間を超えてしまったのではないかと思ったほどだった。
 実はこのハプニングを見て、ホッと安心したのは自分だけではあるまい。遅かれ早かれ、ソフトは人間を凌駕するのであろうが、こんなに早く追いつかれてはやはり面白くない。チェスの世界では、随分と前にIBMのコンピュータが人間の最高位者を破ったが、将棋の複雑性は、チェスを凌ぐもの。とここまで書いていて、今将棋倶楽部24を見たら、またponanzaが負けている。今度はまた別のパターンだった。
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